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「早春物」の「梅春物」と「愛食家」

「早春物」は「ソウシュンモノ」と読む。これに釣られて、「梅春物」を「バイシュンモノ」と読むと「売春」を連想し、下ねたの深みに嵌り(ハマリ)そうである。ただし、これは「ウメハルモノ」と読む。この「梅春物」は、ファッション業界や繊維業界、服飾関係の小売業界などでは、よく使われる言葉である。「春物」よりも先に出回る「早春物」を指す。いわば業界用語である。この「梅春物」は、一般的な日本語の辞書には出てこない。 

一般的な日本語の辞書には出てこない言葉で「春夏物」や「秋冬物」がある。これは、普通に家庭での衣替えや小売業界での広告にもよく使われる「一般的な言葉」であり、業界用語や専門用語ではない。これが普通の日本語の辞書に載っていないのは不思議であった。 

また、日本語の辞書に載っていないが、一般的によく使われる言葉としては、「愛食」や「愛食家」というものもある。「愛」が付く言葉は、「愛飲」、「愛煙」、「愛犬」、「愛猫」、「愛妻」などがあり、これに「家」を付けると、その行為や物、人を愛する人という意味になる(ただし、「愛読」という言葉があるが、これには後ろに「者」を付けるのが一般的である。これは、一般的に使われる「購読者」という言葉に引っ張られて、「者」となっているようである。また、「愛車」や「愛人」、「愛妾」という言葉もあるが、後ろに「家」や「者」を付けることはない。しかし、「愛妾」という言葉については、「愛妻家」という言葉があるのであるから「愛妾家」という表現があってもおかしくはないかも知れない。Akkiiも、この「愛妾家」にはあやかりたいものである)。これらは辞書に当たればその語彙(ゴイ)が出てくるので、その意味が分かる。しかし、「愛食」、「愛食家」は、辞書にはない。 

余談だが、Akkiiは、「スキヤキソング」を「愛唱」している。「上をむ~いて、歩こぉ~よ」のあれである。これは、ニュージーランドのミルフォード・トラック約54キロを完歩したときに、いろいろな国から参加していてこのトレッキングコースを歩き、その完歩お祝い会に出席していた外国人の前で唄った歌である。外国人は、日本の歌として「さくら」や別名「スキヤキソング」として有名な「上を向いて歩こう」をよく知っている。この2つの歌は、日本の代表的な歌であると、ステレオタイプ的に認識している外国人が多いのだ。これから国際交流に打って出ようとする人には、ぜひこの2つの歌を歌詞ビラなしで唄えるようにしておくことをお勧めする。因みに(チナミニ)、「愛唱」は「愛妾」と同じ発音で同じ日本語アクセントである。「愛唱歌」とするとAkkiiがあやかりたいと思っている「愛妾家」とそれらは同じになる。また、「約54キロを完歩した」にある「完歩」という言葉は、日本語辞書にはない。しかし、トレッキングやハイキングの雑誌などにはよく出てくる言葉である。マラソンは「完走」であるが、ハイキングやトレッキングは、「歩く」ことが主目的なのであるから、これを「完走」とするのはイメージ的にあわない。やはりここは、「完歩」という言葉がふさわしい。 

余談が長くなってしまった。本題に戻ろう。 

囲碁愛好家やテニス愛好家、登山愛好家と表現するのには何ら抵抗がないが、ラーメン愛好家やフランス料理愛好家とするのには抵抗がある。これは、「飲む」動作に「ビールを愛飲する」や、「ワイン愛飲家」という表現があるのであるから、「食べ」る動作に「愛食」、「愛食家」があってもおかしくはないし、むしろ、そうあるべきであると思われることからくる、抵抗である。また、「日本そば愛好家」、「ラーメン愛好家」では、「そば打ち」や「ラーメン作り」を愛好する人を連想するので、やはり「食べることが好き」な場合は、「愛食」、「愛食家」とするほうがしっくりいくように思われる。 

ところで、標題の「早春物」であるが、広辞苑に当たると「早春」とは「春のはじめ」の意味である。この「春」には、「思春期」という言葉があるとおり、「人生の春」を意味する場合がある。したがって、「早春」とすると「思春期」前の、幼い愛の気持ちが芽生えたころあいを指すことがある。「淡い初恋」が芽生えたころである。そして、これに「物」を付けた「早春物」とすると、そのころの情感を題材にした物語や小説を指すことがある。ただし、この「早春物」、大人になってからの「愛読者」は、ロリコン(ロリータ・コンプレックス)に陥らないように注意が必要である。

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