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今は昔、山寺とは

子供のころ、「言うことを聴かないと、山寺から人さらいが来て、連れて行かれるぞ」と、よく大人たちから脅されたものである。その山寺とは、一体どんなところなのであろうか、と恐る恐る想ったものである。

その山寺とは、「立石寺(りっしゃくじ)」であることが、長じてから知った。広辞苑には、「立石寺」について、「山形市山寺にある天台宗の寺。俗に山寺という」とある。昔は、人里離れた辺鄙(へんぴ)な地にある古寺であったのであろう。

ところが、この山寺、今では、大型観光バスも立ち寄る有名な観光地ともなっており、昔の面影を探すのには苦労するかも知れない。今が盛りの、寒河江(さがえ)のサクランボ狩りツアーの立ち寄り先になったりしている。

ここで昔の面影を最もよく偲(しの)ばせるものとしては、俳人、松尾芭蕉の句碑が挙げられる。しかし、これとて、芭蕉亡き後、ずいぶん経ってから立てられてものであろう。

芭蕉は、奥州路行脚(あんぎゃ)の道すがら、ここに立ち寄り、有名な一句を詠んだ。

閑さや 岩にしみいる 蝉のこえ

昔の山寺の静かさが、目に見えるようである。

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