北朝鮮による日本語教師の拉致
北朝鮮が、日本人を拉致して、北朝鮮の奴隷としている目的は、工作員の養成のための日本語教師として使ったり、日本語の情報を朝鮮語に翻訳したりするための情報機関員として使ったりするためだった。これは、大韓航空機爆破を行い、自殺未遂で助かった北朝鮮工作員、金賢姫の口から、日本人拉致被害者、田口八重子さんから日本語を習い、日本人化教育を受けたということが分かり、発覚した。また、20代で拉致されて40代後半で帰還した地村さん夫妻や蓮池さん夫妻などの北朝鮮内での生活の話などからも分かった。その田口八重子さんは、幼子2児を残したままで拉致され、いまだに北朝鮮で拘束されている。
ここで特に問題なのは、北朝鮮はその目的を遂行するために、日本人拉致事件が頻発した約30年以上前と同様に、その後も多くの日本語教師を必要とした。そして、今でもその状況は変わらないと考えられる点である。つまり、その後も日本人に対する拉致、誘拐は繰り返されていたのではないかという疑念があるのだ。日本各地で行われているボランティアの日本語教室や日本語教師養成学校などを通して、北朝鮮の工作員やその協力者の策謀の下に、「日本語教師」の志望者が狙われていたこと、また、現在でも狙われていることは、想像に難くない。
「海外で『日本語教師』としての経験を積む方法がありますよ」などの甘言に乗せられ、また、「滞在費、宿泊費は当方で負担しますよ」などの言辞に乗せられ、片道航空券で海外に送り出されないように注意する必要がある。北朝鮮に日本人が入国しやすいルートは、中国経由である。この中国経由で、かなりの「日本語教師」が北朝鮮に「誘拐」されているのではないかと懸念されるのだ。
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