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青葉若葉の季節に

街路樹のハナミズキが満開だ。白花のものと淡いピンク色のものがある。

つい先日まで桜が春爛漫の主役であったが、桜は葉桜となり、新緑の緑に加勢している。銀杏並木も若葉が揃って美しい緑色を呈している。周りには、フジの花房が目立つようになった。中には園芸種として開発された芳香を放つフジの花もある。また、ほとんど香り立たないものもある。

越谷の市庁舎脇に流れる元荒川側の土手の藤棚も、紫色のフジの花房を垂れ下げ始めた。また、藤棚の上はフジの若葉に覆われ出し、棚の下の日陰を色濃くし始めた。

その後ろの土手の斜面に数本ある枝垂(しだ)れ柳も、流れるように垂れ下がる若葉の緑がすがすがしい。そよ風に揺らいでいる。土手の芝生も、明るい緑で生き生きと、そして青々としている。

自然は、確実に青葉若葉の季節に移ろいつつあるようだ。

日本には四季がある。四季が美しい。これは、日本が温帯モンスーン帯に属するからだ。熱帯や亜熱帯の南国暮らしでは味わえない、豊潤な色合いをもたらす四季だ。

そしてこの四季の移ろいから季語が生まれた。それは俳句や短歌に詠まれる。俳句や短歌を詠む趣味の会が盛んだ。初夏がもうすぐだ。

そこで、愛好している有名な俳句を一句。

目に青葉、山ほととぎす 初鰹

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