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豚インフルエンザ、ついにフェーズ6に!!!

 ついに新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)が、6月11日までに世界の74か国、地域に拡大し、人から人への持続的感染が起きている。これを受け、WHO(世界保健機関)は、「フェーズ6」を宣言した。これは豚インフルエンザが、世界的大流行(パンデミック・フルー)の局面に至ったことを示すものである。

 この豚インフルエンザは、弱毒型とされているが、罹患すれば、人によっては重症化する恐れがある。妊娠中の女性や糖尿病患者などに重症化のリスクが高いのだ。WHOは、この豚インフルエンザは、「重症」、「中度」、「軽症」の3ランクのうちの「中度」という見解を発表した。つまり、弱毒型とされていたが、罹患すれば「中度」の危険性をはらむということである。

 現在、日本などが属する北半球とは季節が反対の、南半球の国々では、この豚インフルエンザの大流行が心配されている。これから冬本番を迎えるオーストラリアでは、毎日100人以上のペースで感染者が増え、合計では1200人を超えたという。この国は、現在、日本の12月ごろの季節であり、南東部のメルボルンやシドニーなどでは、冬の関東地方と同じくらいの気候となっている。

 日本でも、次の冬が来れば、この豚インフルエンザが大流行することが心配される。罹患者数が増大すれば、重症者も増え、死者も出る。妊娠中の女性が豚インフルエンザに感染すれば、重症化するリスクが高いばかりではなく、その治療のために抗ウイルス剤のタミフルやリレンザを投与した場合には、母体内の胎児に与える副作用も心配されるのだ。また、腎臓病の透析患者が感染した場合には、自らが重症化するリスクが高まるばかりではなく、透析器具を介して、他の患者への感染のリスクも高まる。

 この豚インフルエンザの日本国内でのパンデミックを如何(いか)に遅らせるかが、このインフルエンザ対策の要となる。感染者が発生した場合の隔離や休校措置は、有効な対策だ。そして、本格的なパンデミックに至る前に、可及的速やかにワクチンの製造と備蓄をすること、および抗ウイルス剤の十分な備蓄をすることが求められるのだ。勿論(もちろん)、備蓄されたワクチンや抗ウイルス剤は、それを必要とする患者に可及的速やかに投与されることが前提である。

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