海外ロングステイの成功の秘訣
マレーシアのペナン州にあるペナン島は、かつては東洋の真珠と呼ばれたリゾート地でありましたが、現在では、工業化の波に押され、ジョージタウン付近の海浜にはヘドロが漂う島となってしまいました。
その海浜の街である、ジョージタウンの近郊、ガ―ニードライブには、複数のショッピングモールがあり、その一部の最上階近くには、最新式の機材を備えたフィットネス・ジムもあります。また、海浜を臨む屋台街は、海辺の沿って約1キロメートル近くに伸びるショッピング街やレストラン街とともに一大商圏を形成しています。
そして、ガーニードライブとその周辺には、ホテルやコンドミニアムもたくさんあり、ロングステイヤーも滞在しています。しかし、このガーニードライブの海岸線の岩礁には、ヘドロが黒く付着し、風向きによっては悪臭が街内に押し寄せるほどです。せっかくのシー・ビューのコンドミニアムも台無しです。
また、この海岸線にそって西に伸びる自動車道を行くと、タンジュン・ブンガがあります。この地域にもホテルやコンドミニアムがたくさんあります。この地域には、路線バスの終点の回転場所付近に朝市や屋台街もあります。ジョージタウンのランドマーク・コムタという65階建ての円筒形に見えるビルの下や、ジェッテーといわれるフェエリー乗り場から、タンジュン・ブンガ行きのエアコン付きバスがたくさん出ています。
そのバスルートの途中にガーニードライブの入り口があり、タンジュン・ブンガ行きのどのバス路線を通ってもこの入口は通ります。ここで下車すると、ロータリー風に広がった道の前にファスト・フードの店、マクドナルドがあります。屋台街は、海側に回ると直ぐにあります。ここにも悪臭が漂うことがあります。
せっかくの美しさが、悪臭によって台無しです。ペナン州は、ジョージタウンの対岸にある半島部マレーシアのバタワースの工業地帯を含め、公害対策が急務なようです。
このペナン島を含むマレーシアには、観光目的であれば、ビザ無しでも入国から3か月間滞在できます。また、一度出国し、再入国すれば、さらに3か月間をビザなしで滞在できるという制度があります。つまり、1年間の内に6ヶ月間、約180日間をビザなしで滞在できるのです。180日とは十分に長い期間です。
5年間とか10年間の長期のロングステイを志すならば、この1年のうちの6か月、つまり半年をビザ無し滞在できるという制度を利用し、ロングステイの助走期間、ないしは、ロングステイのテスト期間として、じっくりと現地の気候風土や社会や文化に、自分が適応できるか、または、順応できるかどうかを試して見ることが必要です。これは、南国くらしのロングステイヤーがあこがれるタイの滞在の場合にも同じです。
このロングステイの助走期間、または、テスト期間を設けて、現地の気候風土や社会や文化についての見識を深めることが、ロングステイの落とし穴に落ちないための秘訣、ロングステイを失敗させないための秘訣です。つまり、ロングステイを成功させるための秘訣なのです。
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