海外ロングステイの助走期間とビザ無し滞在(その3)
ここでは、マイナー情報やリスク情報とその入手方法について述べ、詐欺被害などに会わないための注意喚起をする。
海外旅行先やロングステイ先の国の入国に関する条件等は、その国のイミグレーション・ポリシーの変更によって変わることがある。これは最新の情報を得ておく必要がある。それには、外務省のHP(ホームページ)から渡航関連情報や在外公館などのHPにアクセスし、常に最新情報を調べておくと良い。
また、渡航先のマイナー情報やリスク情報は、前記の外務省HPや海外安全HP、在外公館医務官情報、それに在外公館独自のHP等に詳しくUPされる。しかし、これらの情報は、旅行会社やロングステイを勧める団体などとは利害が対立する情報なのであろうか。これらの会社や団体からは、マイナー情報やリスク情報はなかなか聞けない場合が多いのだ。
したがって、旅行会社や、たとえNPO法人やボランティアの会を標榜するロングステイを勧める団体が、海外の旅行先や滞在先を薦めたとしても、海外の国や地域に関する危険情報やその対策は、自らの自覚と責任で収集し、対策を立てておく必要があるのだ。特に治安の情報や日本人旅行者やロングステイヤーが被害に会いやすい犯罪や、特に南国で新たに感染拡大しているチクングニア熱などの感染症の情報等とその対策などは、重要な項目である。
特に最近、日本人旅行者やロングステイヤーに対し、日本人や日本語ができる外国人による詐欺や、賭博(とばく)や犯罪行為への誘導が多いと、現地から報告されているのだ。これは、複数の在外公館からの情報である。
一見、好意的に見える現地の日本人や日本人コミュニティーからゴルフや会食に誘われるうちに親しくなり、他に頼る人がいない海外の地で、いつの間にか投資話などに乗せられて詐欺被害に会うなどの犯罪が多発しているというのだ。
この詐欺被害は、犯罪として立件された被害であるが、そこに至らないまでも、高額な投資話や不動産取引などで、グレーゾーンの詐欺的手口による損害の発生で泣き寝入りしている日本人は、かなりの数でいるだろう、ということを想像させる。
また、世界中で比較しても治安が良く、平和と安全にどっぷりと浸かった日本人は、犯罪に対する危機意識が低く、海外でスリや置き引き、ひったくりや強盗などに会うリスクが高いという報告もあるのだ。憧れだけで南国暮らしはできない。気温が高いせいでか、「南洋ボケ」という言葉があるくらいだ。
ところで、査証免除期間をフルに活用して助走期間とし、現地に滞在し、いろいろと実地に調査・検証した上で、その海外にロングステイしようという意志が揺るがなかった場合には、いよいよ長期滞在ビザを申請し、海外でのロングステイを楽しむのは、素晴らしいことだと思う。
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