« 海外ロングステイの助走期間とビザ無し滞在(その3) | トップページ | 麻薬と高速道路はゆるい »

後出しジャンケンと「政権選択の夏」

今夏は、「政権選択の夏」と言われている。これは、政権を維持しようとする自公政権の与党と、政権奪取を目指す民主党を始めとする、共産党、社民党、国民新党などの野党が選挙戦を闘う、衆議院選挙の投開票が8月30日に予定されているからだ。

衆議院選挙の公示は8月18日に予定されている。暑い最中(さなか)の選挙戦になる。立候補予定者に高齢者が多い自民党には、逆風の中の過酷な選挙になるであろう。

これに対し、民主党は若手を多く起用して、順風の中での選挙戦を企図している。先の東京都議選で自民党に圧勝した勢いで、そのまま雪崩を打っての勝利を目指しているのだ。

この政権選択のための各党のマニフェストも出揃った。後出しジャンケンと非難された自民党のマニフェストも先週末に出された。しかし、4年前のマニフェストを検証すると、自民党のマニフェストの実行率は恐ろしく低い。この結果は、国民を欺(あざむ)いているかのようだ。

そして、今回の自民党のマニフェストは、民主党のものに対抗し、どうやら空手形でもいいから発表して、キャッチコピーで宣伝しようと、イメージ作戦に転換したかのようだ。これには、国民はもう騙(だま)されないだろう。

マニフェストには、政治に対する思想が現れる。民主党は、国民の生活を重視し、内需拡大策により景気を刺激し、経済の持続的発展を企図し、国民の安心と安全を目指そうという主張だ。

これに対し、自民党は、民主党のマニフェストに似通わせた内容を盛り込みながらも、麻生総裁がメディアの前で公言している内容によると、従来型の外需依存の経済政策中心で、既に機能が破綻に瀕している金融資本主義の復活を目論んでいるようだ。

日本の内需は、GDPへの寄与率が60%以上であると言われている。日本がこの低迷する経済の危機を脱するには、内需の刺激と、国内における資金の循環の促進が、最も効果的で即効性があるであろう。ここは、民主党のマニフェストに軍配を上げたい。

いわゆる新自由主義経済は、100年に一度といわれる経済危機をもたらした。この考え方の基礎をなす、金融資本主義での経済や財貨の評価や秤量の基準とされてきた貨幣価値は、世の中の経済の実態を計測するには不適格であることを露呈させてきたのだ。

トヨタや日産やホンダの車がいかに世界に売れようとも、また、キャノンやソニーの製品がいかに世界に流通しようとも、世界は豊かにならず、日本の実体経済も豊かにはならなかった。これらの企業活動は、日本に不安定雇用を増大させ、経済格差を増幅させる結果を招いてきたといえるであろう。今ここには、社会・経済政策のパラダイムシフトが必要なのだ。

この「政権選択の夏」の衆議院選挙では、民主党を中心とする野党勢力の圧勝に期待したい。そして、医療や福祉や教育に手厚い助成をして、日本に内需拡大を誘導し、日本を平和で安定した社会に導いて欲しい。

|

« 海外ロングステイの助走期間とビザ無し滞在(その3) | トップページ | 麻薬と高速道路はゆるい »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/201156/45858341

この記事へのトラックバック一覧です: 後出しジャンケンと「政権選択の夏」:

« 海外ロングステイの助走期間とビザ無し滞在(その3) | トップページ | 麻薬と高速道路はゆるい »