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航空機延長と英語ツアー

  言語はコミュニケーションの手段だ。英語も日本語もこの基本は変らない。しかし、日本人に英語が苦手なのは、コミュニケーション・ツールとしての英語の特性に習熟していないからだと思う。これは、日本の民族や文化のモノカルチャー的な、単一性に起因しているように思える。

  この対策としては、英語がコミュニケーションのツールとして使われている海外で、海外旅行などを通じて、実際にそれを使ってみて、自信を付けることが必要だ。そして、その特性を理解しながら、慣れることが必要なのだ。これには、英文法や正確な発音も大事であるが、それより大事なのは、意思を疎通させるためのコミュニケーション・ツールとしての特性である。ブロークン・イングリッシュでも十分に意思が通じることを確認しよう。

  それは、マレーシアのペナン島でタクシーに乗ったときに特に感じた点だ。そのタクシーの運転手は6ヶ国語が話せると自慢していた。マレー語に、英語に、中国語として北京語と福建語に、タミール語に、日本語だという。因みに中国語は、北京標準語と福建語は全く別の言語だ。マレーシアには、福建省にルーツを持つ華人が多いので、華人の間では福建語が多く使われている。

  マレーシアは、多民族国家で、使用言語も多彩だ。その多彩さが、必要性を生み、多言語でのコミュニケーションを必要としているようだ。日本人がここを旅行した場合には、都市部では英語が共通語として使える。しかし、カンポンといわれる農村や漁村などでは、マレー語や福建語などでないと通じないことがあるので、ここは要注意だ。

  ところで、英語での会話で自信をつけるのには、マレーシアが格好の場所だと思う。この国は、イギリスの植民地であった時代が長く、英語が定着していたからだ。しかし、一時期、マレー系の学校教育から英語を駆逐した時代があり、マレー系の国民は、年代によっては英語が話せない人も多い。

  ところが、数年前にマレー系の学校教育でも英語教育を復活させたので、マレー系では20歳前後の人は、英語を話せるようになったようだ。華人系の学校では、もともと英語教育に熱心であったので、華人系には英語を話せる人が多い。

  旅行会社が主催するパックツアーから離れて、航空機延長を使って、気ままに旅行してみてはどうだろうか。延長した期間の宿泊場所は、自分の旅程に合わせて自分で確保するのである。航空機延長は、旅行会社に頼めば、5千円ほどの手数料でパッケージとなっているツアーからアレンジしてくれる。ただし、ツアーから離脱した場合は、自分の負担と責任で行動しなければならない。航空機のリコンファームが必要な場合があることや、宿泊予約したホテルに到着が遅れる場合なども、自分で連絡しなければならないことも認識しておく必要がある。

  現地で、日帰りや1泊2日などの英語ツアー(ガイドが英語で案内するツアー)に申し込み、バックパッカー的スタイルで参加し、世界各地からここを訪れている人たちとコミュニケーションを図るのも楽しい。宿泊ホテルなどのツアーデスクでも、街の旅行会社でも、イングリッシュ・ガイド・ツアーと指定して、申し込むことができる。

  大型の旅行荷物は、泊まっていたホテルか、その後に宿泊予約しているホテルなどに無料で預かってもらえる。ホテルで「マイ・ラッゲッジ・キープ・プリーズ」や「バッゲッジ・キーピング・プリーズ」と頼めば、快くやってもらえるだろう。

  そして、英語ツアーは、日本語ツアーに比べて、料金も3分の1から2分の1と格安であることが多く、興味のない買い物に長時間拘束されることもない。これがグローバル・スタンダードのオプショナル・ツアーなのであろう。

  海外旅行で英語ツアーを体験することを目的とするならば、韓国や台湾、タイなどでもいい。英語ツアーの旅行価格は、日本人の海外旅行の際のオプショナル・ツアーとしての日本語ツアーに比べて、一般に格安である。ただし、英語を国語としている国の英語ツアーは、慣れないうちはなるべく避けたほうがいいだろう。それは、流暢な英語でまくし立てられ、自身の英語力の自信喪失に繋がる惧れがあるからだ。

  英語ツアーでは、いろいろな国や地域から来ている英語を国語としていない旅客も、英語で会話をしてくれる。日本人のたどたどしい、へたな英語にも快く付き合ってくれる。こういうところで英語で会話し、自信を付けて、その後の飛躍の礎(いしずえ)としてみてはどうだろうか。世界は広く、民族や文化は多彩なのだ。

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棚から牡丹餅のドリアン

 熱帯性気候でドリアンが生育する東南アジアには、「ドリアンを拾う」という言葉が、日本語の「棚から牡丹餅(ぼたもち)」という成句と同ような意味で使われている国々があるようだ。タイやインドネシアやベトナムなどだ。ドリアンは、実が熟すると自然に落果する。特にこの自然に落果したドリアンが美味いといわれている。

 ところで、このドリアンは、熱帯が育むフルーツの王様だ。熟した果実は、強烈な臭いがするが、食べると凄く美味く、臭いが気にならない。果肉は固くてトゲトゲがある厚い果皮に包まれている。このトゲトゲは鋭く、レジ袋などは簡単に突き破ってしまう。解体するのには、鋭利な刃物が必要だ。そして要領が要る。中には歯が立たないほどの大きな種が内包されている。

 マレーシアのペナン島の北西部には、このドリアンが自生している地域がある。ここをレンタカーでドライブしていて、落ちていた大人の頭大のドリアンを見つけ、拾い上げたことがある。天を仰ぐと、道路を覆う熱帯性の樹林の中に、ドリアンの大きな実がぶら下がっているのが見える。そして、道端ではこのドリアンが落果して、茶色に変色したり、白茶けて萎(しぼ)んだりしているのにお目にかかれる。運が良ければ、落果したての熟したドリアンに与(あずか)ることもできるだろう。

 このドリアンを拾えば、まさに「棚から牡丹餅」だ。ただし、ドリアンを普通のホテルに持ち込んだりするのはご法度(はっと)であるので要注意だ。その強烈な臭いが、部屋の隅々にまで浸みこんで、なかなか取れないからだ。部屋の使用が長期間、不能となる場合がある。ドリアンをホテル内に持ち込んだ場合、損害賠償を請求されることもあるという。こうなったら「棚から牡丹餅」も、クワバラ、クワバラだ。

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