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海外旅行の感染症対策と安全の手引き

日本円が強くなった今、海外旅行や海外ロングステイに出かける人が多そうだ。日本を含む東アジアやヨーロッパの国々が冬に向かうこの時期、南半球の大洋州のニュージーランドやオーストラリア、南米の国々などは、これから夏に向かう。そして、熱帯や亜熱帯に属するアジアの国々は、雨季を抜け出し、乾季に向かう国々も多いだろう。

外務省が、海外で注意すべき感染症とその対策などについて、海外ページ(HP)に詳細にアップしている記事がある。このHPを見ると熱帯や亜熱帯地域、そして、温帯地域でも夏の海外における注意すべき感染症とその対策では、虫除け対策が重要であることが分かる。これは夏休みに海外へ渡航される皆様へ海外で注意すべき感染症について)のタイトルであるが、日本が冬でも参考になる。それは、海外旅行先の暑い地域での感染症対策の必要性などを述べたものであるからだ。

Akkiiは、虫によく好かれるため、海外旅行に出かける際には、蚊取り線香や電池式蚊取り器、殺虫スプレーや虫除けスプレーなどを必携としている。特に電池式蚊取り器を2個以上持参している。これは、電圧の違う海外の地でも利用できるので便利だ。これには携帯用としも使える電動ファン付の薬剤拡散効果が高いものが良いようだ。

また、現地で売られている虫除け剤がよく効くことがある。特にニュージーランドのミルフォード地域のサンドフライ対策には、南島のクライストチャーチで現地調達したブッシュマン(Bush man)というオーストラリア製の塗り薬がよく効いた。日焼け止め効果もあるジェル状のものを利用したが、この虫除けの効能は凄かった。これは、ダニや南京虫にも良く効く。

使い残しのブッシュマンを日本に持ち帰って、畑仕事などで使用してみたが、その虫除け効果は絶大であった。これを薄く肌に塗っただけでも、それまでは必ずといっていい位によく刺されていたヤブ蚊やブヨ、アブにも刺されないのである。ただし、残念なことに日本では、薬効成分の薬事法上の規制からか、これが売られていない。

「虫除け剤」を表わす英単語は、“repellent という。この単語のカタカナ発音表記としては、「ゥレレント」と英和辞典にある(ヴィスタ英和辞典、三省堂)。この英単語は、現地ではよく使われている用語であり、虫除け剤の容器にも表記されている。

なお、この単語には、「防水剤」という意味もあるので、ドラッグストアなどでこの虫除けを求めるためには、店頭で”Do you have any insect repellent gel or spray?” (何か虫除けのジェル(ゼリー状のもの)かスプレーがありますか?)と訊いてみるとよい。それで英語が通じなければ、”It protects from a mosquito biting.” “Against an insect bite” 、”Protect from any mosquito biting.”と英単語を並べれば、ブロークン・イングリッシュでも結構意味を理解してもらえ、目的の物が購入できるだろう。

ところで、外務省の海外安全ホームページには、「重要なお知らせ」の中で、行を予定されている様へ」が今月(2010年10月)、リニューアルされてUPされた。これには、海外旅行先で「いかさま賭博」や「睡眠薬強盗」への注意や、海外旅行保険加入の必要性、万一のトラブル発生時の日本国大使館や日本国領事館などの在外公館による支援内容などについて詳細に記載されている。

海外で事件や事故に遭遇した場合には、地元の警察に届け出るとともに、どんな些細なことでもいいから、在外公館に連絡し、その解決策や対処法の指導を仰ぐのが良いだろう(在外公館では仕事が増えてたいへんだろうが・・・)。これを旅行会社や現地ガイドに連絡したり、相談したりしただけでは、解決しない場合が多い。かえって解決方法の困難さを言い含められたりして、うやむやにされたりしてしまう恐れがあるのだ。

そして、海外安全ホームページのトップページから海外人事件簿」をクリックすると、日本人が遭い易い事件や事故の情報がたくさんUPされているのが分かる。これらはドキュメンタリーであるから、読んでみるだけでも面白い。暇な時にでも読んで、安全な海外旅行のための心得としておくのが良いだろう。

また、外務省がロングステイする在留邦人向けに情報提供している「安全の手き」のHPでは、各地の在外公館がまとめた現地情報を分かり易く提供している。これは大変参考になるので、参照されることをお薦めする。

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