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平安の記録を無視した原発立地

  「かもめの玉子」とは、岩手県は三陸海岸の有名なお土産で、ご存知の方も多いと思います。この「かもめの玉子で有名な さいとう製菓の社長が撮影した動画」という映像がYouTubeにUPされています。東日本大震災で発生した巨大津波が市街地を襲う様子を撮影した動画です。8分13分の動画ですが、衝撃的な映像です。次のURLをクリックして視聴できます。

URL:http://www.youtube.com/watch?v=QsJiALhs9eU

  

    大地震もさることながら、この巨大津波は本当に恐ろしいと思います。このような自然現象が起こりやすいといわれる日本列島では、人智の及ばないところで核反応を繰り返す恐れがある原子力発電所が、巨大津波に襲われそうな各地の海岸線に建造されているのです。日本の原発立地は、海水を原発の冷却水としているため、その取水のために海岸線に多いのです。

そして、有史以来、日本には今回のような大地震と巨大津波の記録がなかったのかと思っていましたら、その記録があるというのです。約千百年前の平安時代にも大地震と巨大津波が起き、大きな被害があったことが文献に残されているというのです。そして、地質学や地球物理学的にもそれが裏付けられているといいます。

 ところが、その記録を無視して、日本の原子力安全基準が策定されているといいます。それは、日本の過去400年間のみの地震の記録を参考にして、起こりうる地震のレベルを想定した、というのです。

その理由は、電力供給の収支バランスなどの経済性を考慮すると、設備投資などの点で科学的記録を無視して原発安全基準を考える必要があったからだと、解析されています。前掲したYouTube動画の映像にもあるように、こんな危険な災害が起きやすい日本列島に、原発は果たして必要なのでしょうか。

今後、発生が予測されている東海地震、南海地震、東南海連動型地震での中部電力浜岡原発の被災も危惧されています。今後の更なる原発被害を防止するためには、原発は可及的速やかに廃止し、撤収していくべきであると思われます。

東日本大震災の大津波に襲われた福島第一原子力発電所は、いまだに放射性物質を放出し続けており、放出を止められない状況です。東京電力は、きのう(2011年4月17日)、福島第一原発の事故収束に今後6ヵ月から9ヵ月かかるとの見通しを発表しました。しかし、内外の多くの原子力研究者からは、その見通しの甘さが指摘されているようです。

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目からウロコ・原発無しでも電力は足りている?

福島第一原発事故が、国際評価の尺度で事故レベル7とされ、いまだに放射能を放出し続けている。こんな危険な機械を人間が使っていいのだろうか。はたして原子力発電が本当に私たちにとって必要なものなのだろうか。

その辺の専門家の意見を得たくて、ネット検索してみたところ、目からウロコの次のYouTubeの動画にめぐり合った。

京都大学助教の小出裕章先生が電力需要とその供給などにつき、講義している動画だ。電力は、原発なしでも供給が足りている、と述べられている。

8分59分の短い動画であるので、ぜひ下記のURLをクリックして視聴し、日本政府と東京電力をはじめ電力会社が原発の必要性を主張するウソを見抜いてもらいたいと思う。

タイトルとURLは次のとおりである。

原発Nチャンネル14 原発なしでも電力足りてる 小出裕章

http://www.youtube.com/watch?v=PLJVLul6Wz0&feature=related

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「原発事故は人災」の明快な論理 

2011年4月12日に原子力事故として最悪のベル7と発表された東京電力の福島第一原子力発電所は、いまだ放射性物質を放出し続けていて、収束の兆しすらないようです。

この東京電力の福島第一原発が、原発事故により放出している放射性物質には、ヨウ素131やセシウム137などのほか、ごく少量でも極めて有毒であるとされているプルトニウムやストロンチウムも含まれているようです。

これらを呼吸や飲食を通じて、ヒトの体内に取り込んだ場合には、ごく弱いながら体内被曝が長期間に渡って起き、ヒトの遺伝情報が記録されているDNAを破損させ、ガンや白血病などに罹患する確立が高まると懸念されているのです。また、これらは急性の症状として現れるのではなくて、年月を経過した後に現れる晩発性の症状として現れることが多いとされていますので、全く始末が悪いものです。

 この事故原発から40キロも離れた地域にある小学校の校庭などからも、高い放射線の値が検出されているといいます。子供たちが活発に動いて、砂塵などを吸い込む懸念が強いのです。放射線被爆は、ヒトのDNAの遺伝情報を破損させ、子々孫々までその破損された遺伝情報が残される懸念があるといわれているのです。

何としても可及的速やかに、この原発事故を収束して貰いたいものです。

 そこで、原子力専門家の原発問題についての説得力ある意見を得たいと思い、YouTube動画を検索していて、次のアイテムに出会いました。45分54秒と少し長い動画ですが、その後半に濃厚な内容が出てきます。

2011.04.11 小出裕章さんインタビュー by 名前のない新聞」

URL:http://www.youtube.com/watch?v=gS9hhwpZKLk

 これは、今日のYouTubeの動画で、「再生回数の多い動画」にランクインしています。

小出裕章先生がこの中で語っている、原子力研究者としての立場で、原発に反対している意見には説得力があります。特に「原発事故は人災」という論理は明快です。

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大前研一ライブのインパクト

福島原発の事故は、日本の今後のエネルギー政策の転換を迫るものになりそうだ。今日のYouTubeの動画で、「再生回数の多い動画」の8位にランク付けされている「大前研一ライブ」の映像がある。ここに出てくる大前研一氏の見解は、日本の原子力行政を考えるうえで、なかなか示唆に富む内容で、国民の世論形成にインパクトがあると思える。

この動画は、次のURLで見ることができる。

大前研一ライブのURL:

http://www.youtube.com/watch?v=0Igl8bSdBKs

これは、40分11秒の動画であるが、この大前研一ライブのインパクトは、原子力依存型のエネルギー政策を転換する方向に刺激となるであろう。そして、日本政府と財界にエネルギー政策の転換の要求を突きつけるものとなろう。

この動画には、YouTubeの検索画面で「大前研一ライブ 2011.4.3」または、「大前研一 福島原発 東電の対応」とキーワードを入力して、出てきたアイテムのうち、40分11秒が表示されている小さな画面をクリックしてもアクセスすることができる。

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放射能汚染と食物連鎖

 食品の衛生に関する基礎を勉強していると、食中毒に関する項目が出てくる。この食中毒には、食物連鎖により、体内で濃縮されたり、蓄積されたりして、人体に重篤な中毒症状を惹き起こす物質があるのだ。有名なものにシガテラ毒素がある。

 

  このシガテラ毒素を持つ魚をシガテラ毒魚というが、これは熱帯海域のサンゴ礁の周辺に生息するこの毒素を持つ毒魚を総称していうものである。この毒魚は、もともとは毒魚ではないようだが、食物の摂取を通じて毒素が体内に溜まり、毒魚になるようだ〔(参照:シガテラ(魚介類中毒)に関する第3回国際会議(学会だより)』寺尾清 論文<千葉医学>)〕。

 

  ところで、茨城県の那珂湊の魚市場は、よく訪ねる市場だ。新鮮な魚介類が安く手に入る。この茨城県の沖合で漁獲したコウナゴ(小女子)に、多量の放射性物質が含まれていたという。福島県で起きた福島第一原発事故の影響のようだ。

このコウナゴは、イカナゴの稚魚であり、他の魚の餌となっている。とすると、このコウナゴを大量に食べた魚は、体内に放射性物質を蓄積し、食物連鎖によってより大きな魚にもそれが蓄積される恐れが出てくる。

 

  特に大型のマグロやカツオなどの回遊魚にこの放射性物質が蓄積される懸念があり、暫くは回転ずし(回転寿司)などからも、顧客が遠ざかることになるのかもしれない。なぜならば、食物連鎖の頂点にいるとされる人間の一人として、自分としても、放射能汚染を恐れ、暫くは魚介類を食べるのを避けようと考えているからだ。

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