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幼い子供を放射線被曝から守るために!

 一昨日、このブログにUPしたYouTubeの動画には、なぜかアクセスできなくなっている。メディアもほとんど取り上げていないこの衆議院厚生労働委員会での専門家の主張は、日本の一部の利害関係グループにとって、不利な意見なのだろうか。

7月27日に行われた衆議院厚生労働委員会で参考人として、東京電力の福島第一原発事故による健康被害防止につき、満身の怒りを表し、政治の怠慢を指摘した専門家の情熱的な主張である。東京大学教授で東京大学アイソトープ総合センター長あり、放射線障害を長い間にわたり研究してきた医師の児玉龍彦先生の意見である。

東京電力も、日本政府も、福島第一原発事故による放射性物質の飛散状況を詳細に発表していない。放射線障害を防止するには、飛散した放射性物質や、放射能で汚染された各地の線種や線量などのデータが欠かせない。しかし、その詳細なデータが開示されていないのだ。放射性セシウムが広範囲に拡散し、それに汚染された稲ワラを給餌されていた肉牛から高濃度の放射性セシウムが検出されている状況である。これは、肉牛が内部被曝しているということだ。農産物や水産物への放射能汚染が非常に危惧される。

肉牛ばかりでなく、人も筋肉などに放射性セシウムが蓄積し、内部被曝していることが懸念される。特に妊婦の体内にいる胎児や乳児、幼い子供たちが心配だ。なぜならば、彼らは成長するための細胞分裂が活発だからだ。細胞分裂時に被曝するとDNAが破壊されやすい。それによって、白血病やガンに罹患する確立が高くなるのだ。

次のURLのYouTubeの動画から、参考人としての児玉龍彦先生の主張が窺える。

URL: http://www.youtube.com/watch?v=eubj2tmb86M

その続きとしての質疑応答も見逃せない。次のURLである。

URL:http://www.youtube.com/watch?v=LunV27H3oW8

福島第一原発事故による放射性物質の放出は、総量で広島原爆の20倍以上であるというのが、極めて深刻な内容である。そして、広島原爆の放射線総量は1年後には千分の一ほどに減衰するが、原発事故ではそれが十分の一ほどにしか減衰しないという。

日本の政治は、この深刻な事実に直面し、逃げることなく真摯に国民に事実を開示し、この放射能汚染に対応しなければならないだろう。メディアも真実を伝え、国民の知る権利に貢献して欲しい。それは、この深刻な原発事故の後処理としての除染活動や予算措置などの円滑化に結びつくことであろう。

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