TPPでアメリカの術中に嵌る危険
今日のYouTubeの動画で、再生回数の多い動画に数えられる次の動画が目に留まった。アメリカが主導するTPPについての動画だ。この動画は、日本のTPP交渉参加問題で、日本の立場と交渉の困難さを表現している。TPPでは、米が例外品目でなくなる危険があるのだ。また、日本の食品の安全基準も守れなくなる恐れがあるのだ。
この動画は、TPP交渉参加の日本の立場とアメリカのしたたかさを考えるうえで参考になる。タイトルとURLは次のとおり。
【TPP】アメリカの因縁・非関税障壁、日本の懸念・野田政権[桜H23/12/16]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=6a97nJfWtuQ
日本の社会や経済や文化をアメリカの意のままに変えさせてはならない。野田政権には、最近、国政や外交で、薄い合板できた掘っ立て小屋のような危うさを感じるが、なぜ、こうも薄っぺらなスタンスで外交交渉に臨むのだろうか。
丁度100年前の1911年に、奮闘の末にアメリカからやっと日本の「関税自主権」を獲得した小村寿太郎の苦労を思うと、今の野田政権の、一部の大手企業が輸出量を増やせれば、日本の他の企業や産業がどうなっても構わないというように感じる動きに、危うさを感じる。野田政権は、日本の来た道、つまり日本史をもっと勉強し、参考にすべきであろう。
日本は、TPP交渉参加でアメリカからかき回されるリスクは、避けるべきだ。そして、それよりも、FTAなどでの2国間協議を通じて、冷静沈着に貿易自由化交渉を積み上げるべきであろう。日本はアメリカの属国ではない。米国追従の外交の姿勢をとるべきではない。
日本のTPP交渉参加は、アメリカの議会の承認が必要とされており、アメリカ議会まで巻き込むことになるのであるから、途中で離脱することが困難になることが目に見えている。そして、多国間を巻き込むTPPでは、日本の立場が主張しづらくなることも、目に見えている。そんなリスクを犯して、アメリカの術中に嵌(はま)るべきではない。
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