ターコイズ・ブルーの旅行カバン
今年は元日早々、各商店街やショッピングモールが大賑わいのようだ。福袋がよく売れているという。Akkiiが住まう埼玉県南東部にも、大型ショッピングモールが複数ある。
元日の午後から連れ合いに誘われ、その一つ、越谷レイクタウンにあるイオンのショッピングモールに出かけてみた。付近の道路は、大混雑。駐車場を探すのも一苦労だった。やっとの思いで屋上の駐車スペースを見つけ、車を留めて2階の通路に出てみた。凄い人出だ。メイン通路は、双方向に行き交う人や、店舗を眺める人、また人で、思うように進めない。ここばかりは、世の不景気が、どこかへ吹き飛んでしまったような光景だ。目当ての賞品の福袋を探してみると、売切れの表示が目立った。購入者達は、皆、賢く、目ざといのだろう。
このイオンのショッピングモールは、「越谷レイクタウン」という駅名のJR武蔵野線の駅から徒歩で行くことができる立地にあり、駅に近い方のモールは、風タウンといい、そこからビルの2階同士が動く歩道で結ばれている駅に遠い方のモールは、森タウンという。動く歩道の上もその脇の通路も、人、人、人。大きな福袋を下げた人が目立った。
どちらのモールにもフードコートがあり、どちらも混雑していた。フードコート内の各店舗には、飲食物をオーダーする人の長い行列ができていた。連れ合いのウィンドー・ショッピングが長いので、付き合うのに疲れ、一人風タウンの1階にあるフードコートでマックのコーヒーを飲もうと列に並んでみた。何とコーヒー1杯を確保するのに立ち待ちの時間が20分超であった。そして、そのコーヒーを飲もうと、フードコート内で座席を探し回ったが見つからない。仕方なく通路の待合場所まで移動して、空いている椅子を見付け、コーヒーを飲んでいたら、暫くして連れ合いが戻ってきた。
連れ合いは、長時間待たせたのを悪いと思ったのか、待合場所の前がたまたま大型スポーツ用品店であったので、そこのテニスコーナーでテニス用のキャップを新年特別割引価格で購入し、Akkiiにプレゼントしてくれた。その店のレジに並んでいると、目の覚めるようなターコイズ・ブルーの迷彩模様を施した、キャスター付きで上下2段仕様の旅行用バックを持っている若い女性が目に留まった。商品タグがぶら下がり、購入したばかりのようであった。その色彩が余りにも艶やか(あでやか)で目立ったので、凄く印象的であったのだ。
そして、こんな目立つ旅行カバンを持って海外旅行や海外ロングステイに出かけたら、犯罪者達のいい標的にされてしまうだろうと危惧を抱き、他人のことながら同情した。それは、去年9月に起きたインドネシア・バリ島の邦人女性に対する誘拐、半裸殺人事件に関して、現地の大使館が注意喚起の情報を2回に渡り、「目立たないように」との内容で発出していることが分かっていたからである。1回目でも、また、2回目でも情報では「目立たない」、「用心を怠らない」、「行動を予知されない」が3原則であるという。
付き人と共に行動する芸能人や大勢のSPを同行させている政府要人でもない限り、海外旅行では、目立つことは、それだけ犯罪の標的になり易いということである。海外では、治安の悪い地域の一般旅行者は、危険を回避するため、できるだけ目立たないように、現地の人達に溶け込むくらいの、まさに迷彩仕様が求められるのである。
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